本会に於ける練習内容を簡単にお話しいたします。別記致しましたように、本会では「基本功訓練」を終了いたしますと、「基本拳路」と致しまして『十路弾腿』と『功力拳』を練習いたします。その後、希望の門派別に分かれて練習を開始しますが、本会には以下の門派が伝わっています。

八極拳: 先師劉公雲樵先生が“神槍”李書文より学習。日本では李書文晩年の成果と言われている。短い間合いから拳、肘、肩、背中を用い、体当たりするように攻撃する特徴がある。劈掛掌と六合大槍を兼修する。

八卦掌: 先師が山東省遊歴中に宮寶田より学習する。円周上を周回する練習が有名で、柔らかい身法と歩法に特徴がある。子母鴛鴦鉞と八卦点穴針を兼修する。

螳螂拳:長短両方の間合いを苦にせず、細かい手技と足技のコンビネーションが特徴。武壇には七星、梅花、六合、秘門、八歩などの数派が伝わっている。

燕青拳: 先師が祖父・子鏡の保鏢・張耀廷より学習。迷踪拳とも言われ、複雑な歩法を伴った柔軟な技法は突然の変化を伴う。太祖長拳を兼修する。

太極拳:河南省陳家溝伝来の老架、新架(忽雷架)、砲捶。杜公毓澤氏(河南博愛県出身)が陳家溝で学習。現在流布している陳発科公伝とは異なり、発科の父親・延煕により伝えられた老架と、陳家溝に於いても珍しい忽雷架と砲捶。

長 拳:山東省伝の査拳。伸び伸びとした身法から大きな勁道を表現する。跳躍起伏動作が特徴的。

形意拳:河北省李存義伝の大架式と小架式。小さな動作から大きな力を発揮するように工夫されている。

兵 器:六合槍、断門刀、四門刀、八卦刀、昆吾剣、純陽剣、群羊棍、流星錘、春秋大刀など。

 学習方法と順序は概ね伝統的な方法に沿って行われます。また、兵器は単独で学習するのではなく、門派別学習の過程で四大兵器(刀、剣、棍、槍)を必修として身につけます。専修する門派の特徴により、短兵は刀か剣、長兵は棍か槍の何れかを先ず学習します。
 また、選択した門派によって、その門派独特の特殊兵器を学習します。